大阪で開催されたプレゼン甲子園に3名の教で員参加してきました。東京のプレゼンピックと同じ時期にスタートを切ったプレゼン甲子園は、今回で7回目になり参加校も増え盛り上がっているそうです。
31日の土曜日に出発し大阪のランドマーク、通天閣に登りましたが、大行列が出来ていて大変な賑わいでした。夕暮れに輝く美しいタワーを見上げたり、大道芸人のパフォーマンスや食い倒れ太郎も見学できました。夕食時には、たこ焼き、串かつ、ラーメン、寿司とさまざまな関西の食文化を楽しみました。お店の人やお客さんたちは飾らず、 とても元気いっぱいでした。プレゼン甲子園のパワーの源がわかったような気がします。
実はこの時、プレゼンピックのHPに大問題が発生していました。サーバー管理会社との行き違いからサイトが開けなくなっていたのです。担当者はインターネットカフェを急いで探し出し、なんとか連絡を取り、復活の手続きを進めることができました。ドメイン喪失の可能性もあったと後からわかりびっくりです(週末、HPを見ることができなくてすみませんでした。)
翌日1日にプレゼン甲子園を見学しました。本年度は参加チームが8チームとなり、以前行われていた一部を割愛して前半、後半に分けて開催することになったそうです。
このプレゼン甲子園の参加者は、東京のプレゼンピックのオリエンテーションと同時に開催された6月13日(土)をはじめ、7月19日(日)、8月22日(日)、9月26日(土)の4回のセッションでプレゼンテーションの講習を受けています。普段教わっていない先生から指導を受け、課題を解く経験は大変勉強になったそうです。
実施会場は大阪学院大学2号館の地下1階にある、演台を囲むコの字形状でコンパクトなアットホームな雰囲気の講堂でした。司会はプレゼン甲子園出身OBOGが担当され、和やかな、しかも真剣に競い合う会が開かれました。大阪私学情報化教育研究会竹内会長の挨拶、生徒代表の選手宣誓、審査委員紹介に続き、テーマの「世の中を動かすために私は○○な会社の社長になる!」について各学校の代表生徒による発表が行われました。
各発表とも失業対策、LOHSA、エネルギー問題などのキーワードを盛り込んだ独創的なものが多く、観客に質問を投げかけたり、作ってきたチラシを手渡したりと一方的に行うのではなく、工夫されたものでした。
結果は優勝:初芝富田林高等学校(宇宙で植物栽培)、準優勝:大阪府立花園高等学校(スマイルと心の健康)と清教学園高等学校(世界の水不足対策)、国際協力賞:羽衣学園港と学校3年チーム(旅行と募金)、イラスト賞:プール学院高等学校(野菜とゲーム)、リフレッシュ賞:上宮高等学校(昼休みの活用プラン)、未来賞:大阪学院大学高等学校(未来に必要なクローン技術):データ分析賞:羽衣学園高等学校1年生チーム(失業者対策の会社)でしたが、どの発表もレベルが高く、僅差の結果だと思いました。
画面の使い方は、プロジェクターで2つのスクリーンを別々の画像を映したり、つなげて使ったりと変化があり、機材の機能を十分に生かしたものでした。また、順番を代表による名前ルーレットできめ、発表者の紹介では写真も同時に投影するなど、公平性を保つ工夫や、観客と発表者の親和性への配慮などが行き届いていました。
最後にエキシビジョンとして上宮高校の池田先生によるチョークのプレゼンが行われ、川崎先生より、プレゼンテーションではどんなひとにも同じように伝えることの大切さの話がありました。
発表全体を通じて生徒の生き生きとした動作や、はっきりと伝わる発声、細部まで神経の通った身だしなみなどに、指導された各学校の先生の熱意と指導力の高さが感じられる研究会でした。参加されたの先生の人数の多さに、大阪私学情報化教育研究会のネットワークの充実を実感しました。
情報教育にたずさわるものとして、情報とは伝え手と受け手とがあってはじめて存在するものであり、必要なのはまず、「熱意」「気持ち」であり、パフォーマンスや機械操作はそのあとにくるものであると感じたプレゼン甲子園2009でした。