– 生徒の柔軟性 ~怖がらずに触ってみること~ –

あなたも感動できる大人になれる?

東京学芸大学附属高等学校 森棟隆一

普段、授業で教えていて思うことなのですが、生徒は本当に飲み込みが早いなぁと感心しています。
学芸大附属高校では1995年にコンピュータが導入されて以来ずっと生徒用の端末は「Macintosh」を利用しています。
(余談ですが今年度より東京大学でもMacOS Xを導入したそうです。)

この夏に長らく使っていたOS 9環境からUNIXベースのOS Xに移行を行いました。当初は、新しいOSでユーザインターフェイスもだいぶ変わったので「2学期最初はまた操作を指導しなければならないな」と考えていました。ところが実際フタを開けてみるとそんな心配はどこへやら。生徒は難なく使いこなすことができています。よく観察していると、恐れもせずいろいろな操作をしています。「あのボタンは何だろう」とか「このメニューは何が並んでいるのか」とか・・・などなど。

この好奇心こそ必要な力なんですね。大人は何か知らないことをやると壊れてしまうんではないかと躊躇します。何か操作しただけでコンピュータが物理的に壊れてしまうなんてないにもかかわらず・・・。
こういった機器は使いこなしてこそ、その価値が見出せるものです。
生徒のような好奇心を忘れないような、そして新たな発見に感動できる大人でありたいものです。