– 「患者はお医者さんの前でプレゼンテーション?!」 –

プレゼンはどこでも見れる!

自由学園高等科 高田貴

聖路加国際病院の日野原先生が、著書の「生きかた上手」に、診察の様子を書 いています。何時間も待たされたあげくに3分間診療ということがありますが、重病患者が集まる有名病院ならば、しょうがないのかもしれません。

日野原先生によると、患者との問診だけで病気の6割を、聴診器を当てたりして さらに1割、検査してもう1割、入院して詳しく調べてさらに1割の病気が診断で きるそうです。(残りの1割は、現在の医学では診断できないそうです。)そうす ると、自分の状態をどれだけ早く正確に診断してもらえるかは、問診において、 いかに効率よく説明できるか、にかかっていることになります。ただ「調子が悪 い」ではなく、どこがいつからどのように、を的確にまとめてメモにしておくと よいようで、普段から体温、体重、血圧を測っておくことも本の中ですすめられ ています。  いわゆるプレゼンテーションというと、とかくコンピュータやビデオを用いて 大勢の前でする、という印象がありますが、自分の伝えたいことを誤解なくわか りやすく、そしてできればユーモアを添えて話す、ということは、日常生活のさ まざまな場面で心に留めておくとよいことなのではないでしょうか。